あえて通勤時間の長い職場を選ぶ理由とは

時間の無駄を減らす方法として通勤時間を短くするのは優れた方法です。看護師にとって通勤時間が短いのは魅力が大きく、勤務開始のギリギリまで家を出ずに済み、仕事が終わったらすぐに帰宅できるからです。

ワークライフバランスを整えるのに適した観点の一つなのは確かだが、あえて通勤時間を長くする看護師も存在します。通勤時間の掛かる離れた職場へ転職する看護師も意外と多いのです。最も切実な問題としてよく挙げられるるのが、人目です。職場の近くに住んでいる医療関係者は多く、職場の外に出てもよく関係者と顔を合わせてしまうことになります。また、当然ながら患者も近くに住んでいることが多いため、日常的に遭遇する機会が増えてしまうのです。プライベートの時間は仕事から切り離したいという人にとって、関係者や患者とよく会うのはストレスになることもあるでしょう。人目が気になってしまってあまり出かけられないという状況になった看護師がしばしば転職によって職場を離すという決断をしているのです。

また、地域によってはただ人目が気にかかるだけでは済まない場合もあります。和気藹々とした雰囲気のある地域では、今は看護師として働いているわけではないのに、病気や治療などに関する相談を患者から受けてしまったり、医療関係者と会って現場の問題を議論したりするようになることもあるのです。看護師は、それが嫌になってしまって遠くの職場を選ぶということも珍しくはないのです。